2011年2月28日月曜日

[社会]マレーシア向メード派遣会社に拘束の女性が不審死

カンボジアのマレーシア向メード派遣会社に身柄を拘束されていた女性が26日夜、会社で拘束のまま死亡した。夫らが解放を求めていたが実現しなかった。
亡くなったのはチャエム=ソピアプさん(36)で、プノンペン市ダンカオ区ダンカオ町の人材派遣会社「IIS」に身柄を拘束されたまま亡くなった。
夫のヘーン=サルアンさん(52)によると、妻を家か病院で治療させたいので解放してくれるよう会社にたびたび申し入れたが、21日に再び会社を訪れた際、派遣前訓練費として800ドルを支払うまでは解放できないと社長から言い渡されたという。
サルアンさんは土地とオートバイを売却して190ドルを得たが、その額では妻の解放は認められないと会社からあらためて言われ、まもなく妻は死亡したという。
サルアンさんは、妻は訓練前には元気だったとして、2ヶ月間の訓練期間中に食糧をきちんと与えられていなかったのではないかと疑っている。
IISのタッチ=ソタラット社長は責任を否認し、「彼女は心臓発作で死亡した。彼女が訓練中に病気になったので、個人病院へ4回連れて行った。その治療にわが社は200ドル払った」と話した。
死亡したソピアプさんの母チア=パウさん(60)は、娘が亡くなる1週間前に電話をかけてきて「血を吐いた。体がひどく痛い」と訴えたことを明かし、死亡原因は心臓発作ではありえないと話した。
ソピアプさんの死亡を受け、IISの社長はパウさんに見舞金300万リエル(約6万円)を提示してきたという。
「しかし私はそれを受けることはできなかった。私の娘の命はこんなに安くない。彼女は人間であって、動物ではない」とパウさん。
パウさんは警察に被害届を提出した。その中で、賠償金1万ドルを求めた。
しかし明けて今日27日、パウさんとIISは4千ドルで合意し、パウさんは被害届を取り下げた。
インドネシアの政策変更でマレーシアではメード不足が深刻化しており、カンボジアなどの新興国に需要が振り向けられている。


2011年02月27日
カンボジアウォッチ編集部